【介護からの脱却⑧】介護を断ったとき親族はどう反応したか

義母との同居介護

要介護者に、真心で寄り添い続けている方たちを見ると、
私はいつも、頭が下がる思いになります。
介護を仕事としている人や、自宅で見返りがなくても、
ただ支え続けている人――
本当に、人の痛みを理解できるから、
そうしないではいられないのでしょう。
私もそうありたいと努力してみましたが、
それは思うほど簡単ではありませんでした。
                                      
私の中には、
「長男の嫁だといっても、
なぜ私だけが当然のように背負わされるのだろう」
という思いが、ずっとくすぶっていました。
義兄弟たちへの不満もありました。
そして何より、
自分の人生を生きたいという気持ちを、
これ以上、押し殺せなくなっていたのです。
                              
「もう介護はしません。」
これを聞いて、義兄弟はどう思うだろうかと、
とても不安でした。

でも、たとえ自分の母親であっても、
代わりに介護を引き受ける人は、
誰もいませんでした。
実際、私は、
経済的にも、精神的にもかなり追い込まれました。
生活を共にすることは、
愛情や善意だけでは、
乗り越えられないものでした。


義兄弟たちも、
初めは苦々しく感じていたようでしたが、
その負担が大きいことを、
理解してくれたようで、
老人ホームへの移行が決まりました。
                              
もし、この言葉を言えないままだったら、
自分の気持ちにうそをついて、
心を失ったまま、生きていたかもしれないと
感じています。
                              
義母のそばで、
「寄り添ってあげられなかった」という、
罪悪感もありましたが、
これまでの重圧から、
やっと抜け出せる安堵感がありました。
忍耐が足りなかったかもしれません。
けれど、正直に本当の気持ちを言えたことが、
今の私を、かろうじて支えています。

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介護からの脱却まとめ 介護を終えて5年後に思うこと

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